2012年の法雨抄一覧

命の輝き

都会色に 染められ身も心も モノクロ人の波に のまれてどこに行ったの ふるさと これは首都大学東京の西島央(ひろし)准教授が提唱している「ふるさと」の歌詞の続きを作るこころみに、ある高校生の作った歌詞...

命の輝き

 -目を見開いて、自然を良く見てごらん-モネ(フランス印象派画檀の巨匠)はこの言葉に従う事が、自分が絵画を描く最初の作業だったという。 私たちは生涯を通じて素晴らしい仕事をした人を巨匠と呼んだりするが...

悟り

 明治の初期、俳句・短歌の革新運動を起こした正岡子規は写生文にも新生命を開いたが、その著作「病牀(びょうしょう)六尺」の中で 「余は今まで禅宗のいわゆる悟りという事を誤解していた。悟りという事は如何な...

ありがとう

 一応学校は卒業したものの、どこでもすぐ断られてしまう子供がいた。それを見かねたある人が、「何の役にも立たんでもいいから、職場で『ありがとう』といって頭を下げるんだ。みんなが喜んでくれるはずだ。そうし...

呼び合おう

 今年の歌会始のお題は「岸」でしたが、儀式で披露される入選作のほかに、天皇・皇后両陛下が目を通された佳作十九首があり、その中に佐世保市在住の井元静夫さんの一首がありました。それは 声高(こわだか)なこ...