法雨抄

ありがとう2012年04月01日

 一応学校は卒業したものの、どこでもすぐ断られてしまう子供がいた。それを見かねたある人が、「何の役にも立たんでもいいから、職場で『ありがとう』といって頭を下げるんだ。みんなが喜んでくれるはずだ。そうしたらお前も光るようになる」と教えた。
 彼は職場にもどり「ありがとうございます」とやったが、周りの人には通じません。かまわずやっているうちに、同調者も現われ職場が明るく、楽しくなっていったと言うことです。(太田典生「小さな感動」のおすそわけ)
 「ありがとう」は人生の潤滑油です。これから新しく社会に出て行く人々に「ありがとう」を餞(はなむけ)の言葉としたいと思います。「ありがとう」は感謝から出る報恩の言葉です。
 日蓮大聖人上野殿御消息に曰く
 わが心には(恩を)報ずると思わねども、この経(=言葉)の力にて報ずるなり

平成24年4月1日 ありがとう

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