法雨抄

までいの心2012年01月01日

本年が佳い年でありますように
 東北地方には「までい」ということばがあるそうです。
 原発でゆれている福島県の飯館村は「までいの力」と言う小冊子を発行し、その力を「一人一人が幸せになる力」として「までいの心」で大震災と原発禍から立ち上がろうと頑張っておられます。
 「までい」とは「真手」から来ているそうで、」「左右そろった手」「両手」の意味で、手間ひま惜しまず、丁寧に心をこめて、という風に使うのだそうです。
 その心は、建前(たてまえ)ではなく、本音(ほんね)で行こうと言うことにも通じるのではないでしょうか。
 新しい年は「本音(ほんね)」で、までいの心で実りある年としたいものです。
 日蓮大聖人上野殿御返事に曰く
  浄土と言うも地獄と言うも外には候わず、ただ我等が胸の間にあり。

平成24年1月1日 までいの心

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