2007年の法雨抄一覧

出会い

 ふだんは天の川を隔てて逢えない彦星と織姫が「一年に一度の逢瀬をたのしむ」のが七夕です。つまり年に一度、七月七日に彦星が天の川を渡って織姫に逢いに行き、その夜は二人で楽しく過ごすのです。 天の川には「...

論  語・教  育

 M市の教育長Sさんと久しぶりにお会いしたら、開口一番「いい話があるんですよ。論語をはじめました」と、頬を輝かしながら、地元紙の切り抜きを見せて、おっしゃるのでした。 もうずいぶん前のことで、まだ教育...

公  平

 伊藤一長 長崎市長 凶弾にたおる。 衝撃は全国に走った。四月十七日選挙遊説から事務所に帰ったところだったという。 自分の思い通りにならなければ、テロ行為に訴えるという短絡的行為は卑劣そのものだ。しか...

老入れの生き方

 江戸では、老後を「老入れ」(お入れ)と言いました。年を取ってから新しい人生が始まるような、新鮮な感じがしませんか。 「江戸しぐさ」では、老人は人生の先輩として凛としたものを持ちながら、若い人たちを笑...

レジの一言

 うどん店に入った時のこと。レジに行くと三人が並んでいた。すぐ前の七十才代のござっぱりした服装の女性が、支払をする際、こう言った。「とてもいいお味で、ごちそうさまでした」 それを聞いて、びっくりするや...