法雨抄

法を聞く2020年01月01日

本年が佳い年でありますように
「聴くことを多くし、語ることを少なくし、行うところに力を注ぐべし。」
これは日本女子大学の創始者で、明治初期における女子高等教育の先駆者成瀬仁蔵氏の言葉です。

私たちは少しばかり知識があるとそれをひけらかしたくなるものですが、語るところが多ければ
それはかえって人をいやがらせ、うるさがらせるのが落ちでしょう。

そうではなくて謙虚に人の意見を聞いて、よいことは実行に移していくことが大事だというのです。

殊に、仏法は修行して悟りを得ることを目的としますが、
その初めは師匠や先輩から「法を聞くこと」を大事な修行と位置付けております。

日蓮大聖人善無畏三蔵ぜんむいさんぞう抄に曰く

諸経、諸論、諸宗のとがわきもうる事は、虚空蔵菩薩こくうぞうぼさつ御利生ごりしょう 、本師道善御坊どうぜんごぼうの御恩なるべし

令和2年1月1日 第742号「法を聞く」

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