法雨抄

己を顧みよ2019年10月01日

他人の悪を良く見る者は、おのが悪これをみず。

これは室町幕府初代将軍足利尊氏の言葉です。

世間には他人の欠点を言い立てることによって自分を高く評価しようとする人があるものですが、
他人の欠点は自分にもある欠点と心得て自分を慎む謙虚さが欲しいということです。
同じ意味の

「人のふり見て我がふりなおせ」

とは私たちが耳にタコができるくらいに聞かされた教訓です。

他人は自分を映す鏡であり、自分は他人の映る鏡です。
鏡の姿をただすためにはまず自分の映り方をあらためることから始めるべきだということではないでしょうか。

日蓮大聖人妙密上人御消息に曰く

赤きおもてのものは白き鏡も赤しと思い、
太刀たちに顔をうつせるものまどかなるおもてをほそながしと思うに似たり。

令和元年10月1日 第739号「己を顧みよ」

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