法雨抄

今がとき2019年09月01日

 1900年代イギリスの大宰相ボールドウィンは父の会社で重役になっていたが、40歳の時父が亡くなると、父の地盤を受け継ぎ代議士に立候補した。友人たちは志をげるにはおそすぎる、と反対したが、彼は

 「人間、志を立つるにおそすぎるということはない」

と代議士になり、利害を超えた活動が認められて、やがて保守党の総裁そうさいとなり、首相になりました。

 新たな希望やいろんな思いはいつ人の胸に湧いてくるかわかりません。思い立ったが吉日というのに、そこで私たちは余計なことを考えて、その希望や思いを実現させる機会を逃してしまうのです。

 今月はお彼岸ひがんです。先祖様への報恩の思いはすぐ形に表しましょう。

 日蓮大聖人富木殿御書に曰く

 一生むなしくすごして萬歳悔ばんざいくゆることなかれ。

令和元年9月1日 第738号「今がとき」

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