法雨抄

国を繋ぐ2019年07月01日

 有史以来の日本の歴史を通観した「日本国紀」の著者百田百樹さんは、その最後を、謝辞という形で

「飛鳥時代、いやそれよりはるか昔から、この島に生まれた人々が日本の風土に育まれ、苦労を乗り越え、
永らえてきたからこそ、今の私たちがあるのです。そして私もまた未来の日本と日本人へと生をつなげ、
国を繋げるの一つであること、その使命の重さを感じています。」
と結んでいます。

 今私たちは好むと好まざるにかかわらず、その一個の環であることはまちがいありません。
しかしともするとその環をいびつにしかねない現状を思えば、
きれいな環としてその生を繋ぎ国を繋ぐ心意気を失わないようにしたいものです。

 日蓮大上人種々御振舞御書に曰く

 日蓮によりて日本国の有無はあるべし。

令和元年7月1日 第736号「国を繋ぐ」

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