法雨抄

唯我独尊2018年04月04日

天上天下唯我独尊てんじょうてんげゆいがどくそん

とは、三千年前の四月八日、お釈迦様が生まれてすぐ、七歩あるいて、右手で点を指し、左手で大地を指しておっしゃった言葉だと言われています。
文字の感じだけで見ますと

「天にも地にも私だけがとうといのだ」となり、如何いかにお釈迦様とは言えども少し・・・、と思われがちですが、実はこの言葉はそんな自己中心的な言葉ではなかったんです。

「天にも地にも人は皆かけがえのないとうとい存在なのだ」という、人間の尊厳性そんげんせいを説いた教えだったのです。

だとすると、私たちはそのとうとさにふさわしい身のしょし方、心の輝き方が求められているということではないでしょうか。

日蓮大聖人一生成仏抄に曰く

如何様いかようにしてか磨くべき、ただ南無妙法蓮華経と唱え奉るを是をみがくとはいうなり。

平成30年4月1日 第721号「唯我独尊」

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