法雨抄

人間が主2016年12月06日

映画で羽生善治三冠の役を演じた俳優東出昌大さんは、その羽生三冠の対局を観戦して

「棋士は人生をかけて将棋を目指していて、負けた時ほど絶望を感じることはないと聞く。
その緊張感に慣れていないので、息が詰まりました」
ともらした。

コンピューターがプロを任す強さにまで進歩したが、人間同士が戦うからこそ魅力を感じるという。(朝日新聞・文化文芸欄)
コンピューターがプロに勝った、コンピューターは完璧だというが、そのコンピューターを操作し、コントロールするのはやはり人間なのではありませんか。

その人と人とが人生を掛けて戦うという人間の持つ厳しさが人を感動させるのではないでしょうか。

日蓮大聖人四条抄に曰く

釈尊出家の本懐は人のフルマイにて候いけるぞ

平成28年12月1日 「人間が主」 第705号

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