法雨抄

お盆供養2015年08月01日

 残暑お見舞いもうしあげます。
 お盆です。先祖様への報恩の誠を捧げましょう。
 或る佛教辞典にお盆のことを
 「盂蘭盆盆供(うらぼんぼんく)〔=お盆供養(おぼんくよう)〕は仏のおわしましし世(よ)よりはじまれるなり(三宝絵下)「そもそも盂蘭盆(うらぼん)〔=お盆〕と申すは、もと目連(もくれん)の母と申す人、慳貪(けんどん)の業(ごう)によりて五百生餓鬼道(しょうがきどう)におち給いて候ふを、目連救いしより事起こりて候ふ」〔日蓮消息(文永八)〕
 と、日蓮聖人の御文章が引用してありました。
 慳貪(けんどん)とは物惜しみをするという事ですが、青提女(しょうだいにょ)は目連(もくれん)を育てる為に一生懸命で、自分たちの事のみに執着(しゅうぢゃく)し、極度の物惜しみをしていたのではないでしょうか。その執着心が彼女を餓鬼道(がきどう)に落としていたので、それを救ったのは目連(もくれん)が夏の修行明けの修行者たちへ行ったお盆供養の功徳(くどく)の回向(えこう)だったのです。

平成27年8月1日 お盆供養

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