生き方2015年06月01日
五歳の頃から書を始め、後に墨を用いた新たな芸術分野を開拓し、百三歳になった今も現役で活動を続けている水墨の芸術家篠田桃紅(しのだとうこう)さんはその自伝「百歳の力」の中で
「人の生き方は、なににおいても、どんなときでも、自由です。然し、不幸や悲劇を周(まわ)りにもたらすようなことは、許されない。そんなことをする権利はないと思います」と。
これは百年、人としての生き方を求め続けた桃紅さんの述懐でしょう。
世の中には、自由の名の下に、周囲の迷惑も考えずに、自分たちの主義主張をごり押ししている人たちがいますが、周りの見えないような生き方は、所詮わが身を滅ぼすことになるのが落ちではないでしょうか。
日蓮大聖人十八円満抄に曰く
知者学匠(がくしょう)の身となりても、地獄に堕(お)ちて何の詮(せん)かある可(べ)きや。(=地獄に落ちてはしかたがないでしょう)
平成27年6月1日 生き方