法雨抄

彼岸の心2015年03月01日

 長崎新聞の投書で栁澤朱音さんは「からだが不自由な人に出会ったら、親切なつもりで全てをしてあげていたが、相手はできるのに、自分がしたほうが早いと言う考えから勝手にしていたのではないか。それは本当にその人たちのためになるのかと考えました。
 だから私はすべてを自分がやってしまうのではなく、相手と協力して支え合いながら何かをやり遂げることこそが本当の親切につながるのではないかと思います」と。
 親切の押し売りはお節介、本当の親切は投書の通り、相手の足らないところをおぎない合い、協力してその目的を達成していくことではないでしょうか。その協力が仏の教える彼岸(理想の世界)の心です。
 日蓮大聖人持妙法華問答抄に曰く
 受けがたき人身をうけ、値(あ)いがたき仏法にあいて、争(いかで)か虚(むな)しくて候べきぞ。

平成27年3月1日 彼岸の心

法雨抄一覧へ戻る