法雨抄

正理を修せよ2014年11月01日

 今月は日蓮大聖人ご命日(一月遅れ)の月です。
 「十月十三日小高い池上の館(たち)に朝の風がほのかに吹き流れた。
 日蓮は病床から起き上がった。
 どこか遠くからすんだ声がした。
  蓮はよきもの
  泥より出でたり
  栴檀(せんだん)は香ばしきもの
  地より生いでたり
  桜はおもしろきもの
  木の中より咲きいづる
 いつの日か、日蓮の語った言葉であった。
 淡い日ざしを浴びて、花びらがひらひらと舞っている。」(石川教張「人間日蓮」)
 日蓮聖人は御釈迦様の正理(しょうり)を追求し続けた厳しい生涯をとじて、返り咲く桜に送られ、静かに霊山浄土(りょうぜんじょうど)へ旅立たれたのでした。
 日蓮大聖人十八円満抄に曰く
 我れが如く正理(しょうり)を修行し給え。

平成26年11月1日 正理を修せよ

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