法雨抄

孤独2014年02月01日

 大相撲初場所も終ってみたら優勝は白鵬でしたが、先場所稀勢の里に敗れた時は桟敷席から「万歳コール」が沸き起こり、識者の顰蹙(ひんしゅく)をかったことがありました。
 色々の不祥事件があって、大相撲不振の時も、黙々と勝ち続けることによって大相撲を支えてきた白鵬にはよほどショックだったようです。
 翌朝白鵬は土俵に下りず、ちゃんこも口にしなかったといいますが、横綱って孤独なんですねと問われると「そんなの、分かりきったことじゃないですか」と笑っていたという。(毎日新聞東西トーザイ)
 大事をなさんとすれば常に努力を重ねることはもとより、嘗(かつ)てない道を歩み続ける孤独に耐えなければならないのが宿命かもしれません。
 日蓮大聖人乙御前御消息に曰く
 身は軽(かろ)ければ人は打ちはり悪(にく)むとも、法は重ければ必ず弘(ひろ)まるべし。


平成26年2月1日 孤独

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