法雨抄

初心忘るな2014年01月01日

本年が佳い年でありますよう
 「能」(のう)の大成者世阿弥(ぜあみ)は「能」の心得を説いた「花鏡」の中で
 是非、初心忘るべからず
 時々、初心忘るべからず
 老後、初心忘るべからず
と、説いています。これはひとり「能」だけの心得ではないでしょう。
 是非、初心忘るべからず、とはよく言われているような意味でしょう。
 大事なのは次の「時々」でしょう。一年の計は元旦にあり、などというように事のふしめふしめにおける決意というようなものではないでしょうか。最後は老後を全うせよと言う戒めかと思います。
 これを要するに、一生を通じて、どんな時でも、初心を忘れずに生きよ、ということではないでしょうか。
 日蓮大聖人四条金吾殿御返事に曰く
 始中終すてずして大難をとおす人、如来の使なり。


平成26年1月1日 初心忘るな

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