明確に2013年01月01日
本年が佳い年でありますよう
穂積重遠先生は幼稚園の入園試験のテストに、右の眉毛の無い「へのへのもへじ」流の大きな顔を描いた。
試験官は、子どもに「この絵でなにがたりませんか」と聞く。
「眉毛がありません」 合格です。
「右の眉毛がありません」 満点です。
ところが少し変わった子どもが「からだがありません」と答えた。
皆ふきだしてしまった。
ところが穂積先生は人間には盲点がある。
皆「現象」しか見ない。
ところがこの子は全体を明確にみて「からだがない」といった。
大名答だ、と。(辻忠夫編・ロータリー百話)
その場の雰囲気に惑わされず、明確に物事を捉えることが、今一番大事なことではないでしょうか。
日蓮大聖人三世諸仏総勘文に曰く
わが心の鏡と仏の心の鏡と一鏡なりといえども、我等は裏に向かい、仏は表に向かいたもう。
平成25年1月 「明確に」 第658号