法雨抄

日本のこころ2011年12月01日

 いろいろのことがありましたが、本年も終わりの月にはいりました。  
 東日本大震災からは八カ月、その間被災者の方々が互いに思いやり、助け合って立ちあがられたことが、日本中に感動をよび、「みんなのために自分に何ができるのかを考えよう」を合言葉として日本中が行動してきたことは、あたらしい日本の誕生のような気がすると同時に、世界を人間愛に目覚めさせたのではなかったでしょうか。  
 思いやり、助け合う事は日本人がずっと育んできた心だったはずですが、それが近時の物質主義に毒されて、日本人の心から薄れてしまっていたことは紛れもない事実でした。
 しかし、日本人の心は生きていたのです。
 日蓮大聖人蒙古使御書に曰く
 一切の大事の中に、国の亡(ほろ)ぶるは第一の大事にて候


平成23年12月1日 日本のこころ

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