法雨抄

連帯感2008年04月01日

 ○○学院に初等部が開校されるに当たり、学院の学長と聖路加国際病院名誉院長の日野原重明さんとの対話の中で、日野原さんは
「どんなに困難な時代にあっても人はその頂上があると信じて長い人生を生きる。登山家がザイルで互いの足をつないで山を登るように、学生や卒業生、大人や子どもが連帯感を持って生きる、そうした環境を作ってほしいですね」(朝日新聞)
と希望を述べていました。
 今一番欠けているのが、この連帯感ではないでしょうか。自分は自分、他人は他人なんだが、深い次元において見れば、人はみんな断ち切りがたいある種の太い絆によって結ばれているのです。
 だから日蓮聖人は「一切衆生の同一の苦は悉く是日蓮一人の苦と申すべし」(諫暁八幡抄)と受け止められたのです。

平成20年4月1日 「連帯感」

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