法雨抄

天地の理法2009年07月01日

日蓮聖人が時の鎌倉幕府に対して「立正安国論」を提出されてから七五〇年になります。宗門は「立正安国御題目結縁運動」を展開して、今の社会の閉塞状態に希望の灯を掲げております。
 世界には宗教の名において殺し合いを許し、奨励しないまでも、人の心を曲げてしまうような宗教がある中に、日蓮聖人は真の宗教を求めて、「立正安国」と宣言し、正法による救国、救民を叫ばれたのです。
 正法とは「天地の理法」のことです。「天地の理法」に従えば諸事繁栄し、「天地の理法」に背けば諸事衰退破滅の道をたどるほかはないでしょう。国家の盛衰もまたその理をまぬかれるものではないというのが「立正安国」の心です。
 立正安国論に曰く
 天下泰平、国土の安隠は、君臣の楽うところ、土民の思う所なり。

平成21年7月10日 天地の理法

法雨抄一覧へ戻る