法雨抄

曲突徙薪2021年04月01日

コロナの脅威が去らないままに公的機関は新しい年度を迎えることになってしまいました。

この世で「一番怖いものは何ですか」と自問した福岡の中学生十三歳の内村実愛梨みありさんは
「一番怖いのは『無知』ではないか」(朝日新聞声の欄)と自答し、「恐怖を解消するにはたくさんの知識が必要です。
いろんなことを知っていると災難を未然に防ぐ『曲突徙薪ししん』にもなるのではないかと思います」、と。

『曲突徙薪ししん』とはかまどの煙突は曲げて火勢を抑え、薪など燃えやすい物をそばに置くな、という教です。
お互い我が儘の煙突を曲げ、我欲の薪をセーブして、早くコロナの火の手から脱出するよう努力しましょう。

日蓮大聖人王舎城事に曰く

御祈のかない候わざらんは弓の強くしてつる弱く、太刀たちつるぎにてつこう人の臆病なるにて候べし。

令和3年4月1日 第757号「曲突徙薪」

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