法雨抄

三味一体2018年06月08日

あるレストランのシェフが味には「中味」「後味」があるといったそうです。
「前味」とは感じの良い店だ入って見ようかと思わせる味、
「中味」とは応対もよくおいしいと満足させる味、
「後味」とは又この店に来たいと思わせる味、

この三つの味が揃ってはじめて、心のこもった仕事、繁盛する企業になる、と。
(太田典生・「栄養剤」より)

物の売り買いにも同じことが言えるでしょう。
物を売る前はその物のありのままの姿を語り、
物を売るときは適正価格を旨とし、
物を売った後はアフターサービスの充実。
この三つがそろうて立派な取引ができるというものでしょう。

日蓮大聖人四条金吾殿御返事に曰く
始  中  終  捨てずして大難を通す人如来の使つかいなり。

平成30年6月1日 第723号「三味一体」

法雨抄一覧へ戻る