法雨抄

己に倹なれ2018年01月09日

本年が佳い年でありますように

東宮御学問御用係として昭和天皇に倫理を教えたことのある杉浦重剛にこんな教えがあります。

おのれけんにして 人に倹ならず、是をあいという。

おのれけんにして 人に倹なる、是をけんという。

おのれけんならず 人に倹なる、是をりんという。

倹とは「つつましい」ということ。「きちんと引きめた生活ぶりをあらわす」とあります。

愛とは「人の為に良かれと思う心」「敬意けいい愛情あいじょうじった前向きな気持」とあります。

吝とは「けちである」「度量がせまく、金銭に対しても思い切りが悪いさま」とあります。

日蓮大聖人兄弟抄に曰く

心の師とはなるとも心を師とせざれ とは涅槃経の文なり。

平成30年1月1日 第718号「己に倹なれ」

法雨抄一覧へ戻る