法雨抄

人との交わり2016年04月01日

孔子の論語の中には、「我三人行なえば必らず我が師を得」とあり、これを先日の産経新聞の産経抄子は、三人で行動すれば、その中に手本となる人がきっと見つかる、と解き、良い人からは長所を学べばよし、よからぬ人の短所もわが身を律する鏡になろう、と付言してありました。
三人寄れば文殊の知恵、という諺もありますが、人と交わる事の意義をとく言葉であります。
四月は新年度の始まる月であり、新学期です。新たな出会いの始まる月であります。出会いのグループは人生の道場の同期生と心得て、謙虚に求める姿勢を持ってこれに交われば必ず得るところがあるはずです。
日蓮大聖人松野殿御返事に曰く
魚(うお)の子は多けれ共(ども)、魚となるは少なく、・・・人も皆此(かく)の如し、菩提心(ぼだいしん)を発(おこ)す人は多けれ共、退(たい)せずして、実(まこと)の道に入る者は少(すく)なし。

平成28年4月 人との交わり

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