法雨抄

言霊2013年04月01日

 病気をすると、何かと悪い方、悪い方に考え込んでしまう。先生の言葉一つで気落ちすることもあるが、逆に先生の優しい言葉に元気をもらい救われることもある。(長崎新聞・えぷろん)
  先生とは勿論お医者様のことで、病気になったとき誰しも感ずるところの述懐ですが、私たちは痛いとか、気分が優れない事に一喜一憂するよりも、むしろ先生の言葉に一喜一憂しているのではないでしょうか。
  言葉には大きな力があったのです。
  日本では古来言霊(ことだま)の幸ふ(さきおう)国といって、言葉を大事にしてきました。
  佛教でも、仏様を良医にたとえ、その言葉を良薬に譬えております。
  若い人たちの人生門出(かどで)の四月です。時には苦口(にがぐち)でも良い、存分に励ましの言葉をかけてあげましょう。
日蓮大聖人善無畏三蔵抄に曰く
  たとい強言(ごうげん)なれども、人をたすくれば実語(じつご)となるべし。

平成25年4月1日 言霊

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