花盗人2011年07月01日
七年前に長男から送られたアジサイを地植えにして、夏の暑いときにも欠かさず水をやり、やっと花をつけ、昨年は三輪、今年は愛らしい紅色の花が二輪、小さく可憐に咲いて喜んでいたのに、長男にもまだ見てもらっていないのに、その花が盗まれてしまった、と落胆している久留米市の福本さんは、でも最後に
「そんなに花がお気に召したのなら、毎日ちゃんと水や肥料をやり可愛がってください。どうぞ枯らさないで」と結んでおられました。(毎日新聞くらしナビ『花盗人へ』より)
丹精していた花を綺麗だという一瞬の感情により引っこ抜いて行く行為は許されないが、分からないでもない。でも「枯らさないで」という気持ちまで頂いているだろうか。
日蓮聖人上野書に曰く
浄土というも地獄というも外には候わず、ただ我らが胸の間にあり
平成23年7月1日 花盗人