法雨抄

勝つということ2009年09月01日

勝つんだ。 奪うんだ。
負けるな。奪われるな。
 戦争用語が飛び交った選挙も終わりました。勝ってどうする、負けてどうするかが今後の課題でしょう。
 勝ったら何でも好きなようにやれるんだ、自分たちの考えに従わないものは敵だ、とする峻別の論理からは何も生まれてきません。
 勝ったものが「自分たちが嫌なことは、負けた者にも嫌なことに違いない」「自分たちが勝つことによって、負けた者も助けている」という配慮があってこそ真の勝者といえるのではないでしょうか。
 今、中近東におけるイスラム教徒によるテロ事件は、自分以外を敵とみ、敵なら殺してもいいという峻別の論理だけで、悲しいことです。
 日蓮上人「守護国家論」に曰く
 この土を捨てて、いずれの土を願うべきや

平成21年9月1日 勝つということ

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