法雨抄

不妄語2013年07月01日

 岐阜県の男性が、NHKのテレビ放送に外国語が多すぎると裁判を起こした、という。NHKだけではない、新聞、雑誌、民法も、政府も、企業もカタカナ語だらけ。明治の初め、知識人はなだれ込む外国語と格闘して、片っ端から日本語の服をきせ、哲学、個人、理性、喜劇、悲劇、社会、意識等など、一語一語が国民の財産になっている。(天声人語より)
 だのに、最近では若者の省略語というのか、隠語みたいな言葉まで横行しています。
 美しい日本語があるのに、カタカナにした方がかっこいいみたいなところがあって、却ってわかりにくくしていないでしょうか。
 佛教には仏教徒の守るべき戒めの一つに「不妄語戒(ふもうごかい)」があります。
 日蓮大聖人戒法門(かいほうもん)に曰く
 智は不妄語戒、物の有様を知りぬれば妄語(考えの浅い言葉)せず


平成25年7月1日 不妄語

法雨抄一覧へ戻る