法雨抄

明るい あいさつ2006年11月01日

 あいさつをすることは、大切なことだと思います。なぜなら、あいさつは人と人をつなぐものだと思うからです。......
 何の言葉もかわさずに人とすれちがうのと、人と人があいさつをするのでは全然違ってくると思います。あいさつのない世の中はさみしすぎます。人と会うたびにあいさつをする世の中はとても明るいと思います。
 だから、あいさつは知らない人にも誰にでもするようにしなければならないと思います。
 あいさつは、人と人とをつなぐものです。あいさつをするたびに人の輪は広がっていくと思うので、あいさつをしたほうが私はよいとおもいます。
 これは長崎新聞「みんなのひろば」に掲載された島原の中学生の投書です。
 先日町で見慣れない人からすれ違いざまに「こんにちは」と声をかけられて、あわてて「こんにちは」と返した事がありましたが、気持ちのいいものでした。
 ところが、こんにちでは人を見たら「泥棒と思え」、危害を加えられないように用心をしよう、というような情けない世の中になってしまって、こんな気持ちのいいあいさつがなかなか交わされないような状況にあることはなげかわしいことであり、悲しいことです。
 しかし、わたしたちが毎日忘れてはならないごあいさつまでは忘れないようにいたしましょう。それは私たちの心のよりどころである、仏様、ご先祖様へのごあいさつです。毎朝仏様、ご先祖様に心を込めてごあいさつをすることによって、その日が気持ちのいい一日になっていくのです。その気持ちを他の人にも及ぼしていけば、世の中はもっと明るくなっていくのではないでしょうか。
 日蓮聖人十王讃歎抄に曰く
 存在の父母にだに尚お功徳を回向するを上品とす、況んや亡き親においておや。

平成18年11月1日 「明るい あいさつ」

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