法雨抄

前を向いて2014年04月01日

 大昔のバビロニアの掲示板に「今日の若者は根本から退廃しきっている。以前の若者の如く立ち直る事はもはや望むべくもない」というようなことが書いてあったといいます。
 今も昔も「昔はよかった」「今頃の若いものは」という言葉は年寄りの口癖みたいになっているようですが、昔と今とどちらが良いか誰の目にも一目瞭然です。(大田典生・「小さな感動」のおすそわけ)
 今の私たちにとって大事なことは過去への郷愁ではなく、今の時代をどう作っていくかにあるのではないでしょうか。そのためには過去の事跡に鑑みることも必要ですが、目は常に前を向いていなければなりません。四月はいろんな意味で若者の出発の月です。励ましあっていこうではありませんか。
 日蓮大聖人一生成仏抄に曰く
 浄土というも地獄というも外には候をず、ただ我等が胸の間にあり


平成26年4月1日 前を向いて

法雨抄一覧へ戻る