法雨抄

江戸しぐさ2012年09月01日

 江戸時代の商人が都市生活を気持ちよく暮らすための作法「江戸しぐさ」が注目されていますが、その中に子育ての心がけを、「三つ心、六つ躾(しつけ)、九つ言葉、十二文、十五理」と教えています。(長崎新聞・商人由来の生活作法)
 三歳までに心の大切さを教え、六歳までに日常生活のしぐさを身につけ、九歳までに挨拶を覚え、十二歳までにきちんとして文章を書き、十五歳までに物事の仕組みや意味を理解させる事だというわけです。
 更に願わくば、三歳までに、仏壇に手を合わせ、御先祖様への朝の挨拶から一日をはじめるよう教えたいものです。
 今月は彼岸会の月です。御先祖様への功徳(くどく)の回向(えこう)を教えましょう。
 日蓮大聖人十王讃歎抄(さんだんしょう)に曰く
 孝養に三種あり。衣食を施(ほどこ)すを下品(げぼん)とし、父母の心に違(たが)わざるを中品(ちゅうぼん)とし、功徳を回向するを上品(じょうぼん)とす。

平成24年9月1日 江戸しぐさ

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