法雨抄

親という字2008年12月01日

 親という字は「辛」と「木」に「見」を加えた字だそうです。
 「辛」は投げ針のことで、神木を選ぶときこれを投げて木を選びます。
 親が亡くなり新しく位牌を作る時にもこれを投げて木を定め、位牌に作るのだそうです。そして新しく出来た位牌をじっと見つめて拝んでいる姿を現すのが「親」という字で、その位牌は父母の場合が多いので「おや」の意味になったそうです。
(長崎新聞「漢字物語」)
 社会には閉塞感が漂っていますが、今月は今年おさめの月です。南無妙法蓮華経と親や、先祖の位牌をじっと拝んで耳を傾けて見ましょう。きっと何かが聞こえてくるはずです。
 日蓮上人神国王御書に曰く
 法華経は人の形を浮かぶるのみならず、心をも浮かべ給えり。...先業をも未来をも鑑み給うことくもりなし。

平成20年12月1日 親という字

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