法雨抄

真の幸せは2002年03月01日

 もし、日本は100人の村だったら......!?という統計データで見た「日本村100人の仲間たち」と言う本の中で、
 村人は、とても
 「勤勉」で「誠実」
 な性格だったので、
 「労働」と「貯蓄」
 に励み、ついに
 「長寿」と「富」の
 両方を手にいれました。
 こんなことは、人類はじまって以来のことです。
 村人たちの仲間意識が、村人すべてを幸せにしたのです。
 村中の人たちが、誰もが幸せになれるなんて、かって一度もなかったことです。
 この村は、
 「安全」で、「衛生的」で、
 何から何まで、あらゆることが「平等」です。
 日本村は究極の村として完成された村なのです。
 (と持ち上げたうえで、)
 しかし、なぜ、完ぺきな村が、悩みや不安でいっぱいになるのでしょうか?
 (と疑問符をなげかけ)
 21世紀は、精神性の時代です。
 日本村は、今、より高い次元の村に移る為に、悩み、苦しみ、迷路のなかをさまよっているのです。
 と、結んでいます。
 物で栄えて、心で亡ぶ、と言われて久しいが、物の充足だけでは真の幸せはありえないと言うことでしょう。
 今こそ、物への信仰から、人生に規範を与える真理正法の信仰へと目覚めなければならない時、と言うことではないでしょうか。日蓮上人は立正安国論に曰く
 汝早く、信仰の寸心を改めて、速やかに実乗の一善に帰せよ。然れば即ち、三界は皆仏国なり、仏国それ衰えんや、
と。実乗の一善とは南無妙法連華経です。

平成14年3月1日 「真の幸せは」

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