1998年の法雨抄一覧

相手の身になって

「いのちの電話だより」の冠頭文の中で、県の精神保健福祉センター所長は次のようなメッセージをよせていました。受け手にとって初めてのひとが、いきなり「人にバカにされて辛いんです」と弱々しく話して、暫く黙り...

堅忍不抜

大関若乃花がめでたく横綱に推挙されて第六十六代の横綱を張ることになりました。誠におめでたいことです。誰もが待ち望んだ兄弟横綱の誕生でした。横綱昇進の使者が二子山部屋を訪れて昇進を伝達すると、若乃花は「...

私は捨て子

「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」は日本一短い、それでいて要を尽くした手紙として勇名ですが、これは徳川家康の家臣で、本多作左衛門が陣中から妻に宛てて送った手紙です。お仙とは後の越前丸岡城主...

心のきずな

荒れている少年非行に対処して、中教審は新年度を前に、「心の教育」という 提言をまとめて提出したようですが、心の問題となるとやはり家庭の在り方が大きく 問われるわけで、幼児期のしつけの問題など家庭教育に...

加点法

『なぜ中学生は「キレる」のか』ということで、「仏教タイムス」に 無着成恭氏が寄せた解説の中に、教育の在り方について意見が述べられていた。 人間を減点主義教育で育てようとしても育たない。テストする前に全...